アシュタンガヨガについて
アシュタンガヨガはインドのカルナタカ州マイソールで、シュリ・K・パタビ・ジョイス師が考案しました。
ヴィンヤサという技法で、身体と呼吸を同調しながらポーズをとります。ドリシュティ(視線を1点に定めること)、呼吸、アーサナ(ポーズ)、この3つを同時に行うことをトリスターナといいます。練習中は常にヴィンヤサを行い、トリスターナに集中します。
アシュタンガヨガはプライマリーシリーズ(身体の浄化)に始まり、インターミディエイトシリーズ(神経系の浄化)、アドバンスシリーズA・B・C・Dの6シリーズあります。週6日、教わったポーズまでを順番通り繰り返し練習します。
呼吸と共に安定したポーズがとれるようになるまで時間がかかることもあります。必要な時間をかけることで、そのポーズへの理解が深まります。また、毎日同じ一連のポーズを繰り返すことで、その日の心の動きや身体の様子がよく分かるようになります。思考や身体の様子を観察しながらもそこに留まらず、呼吸に立ち返り心を一点に集中させます。
マイソールスタイルとは
アシュタンガヨガの伝統的な練習の方法です。生徒がそれぞれのペースで練習をする中、必要なアジャストメント(ポーズの調整・補助)と指導が入ります。新しいポーズは指導者が適切な時期を判断して指導します。自分のために必要な時間をかけて心身共に安定した練習を 築きます。
しばしマイソールクラスは上級者向けと間違われることがありますが、マイソールクラスこそ誰もが安心して、確実に学べる場所です。初めての方は呼吸の仕方に始まり、ひとつづつ順を追ってお伝えしますので安心してご参加下さい。始めの数回は所要時間が短い場合もありますが、ポーズの数が増えるにつれ練習時間も長くなります。適切な時間をかけて安定した練習を継続しながら、その中でチャレンジもします。
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パランパラ
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パランパラとは、サンスクリット語で師から弟子へと伝えられる伝統的な知識の継承を意味します。パラマグルとはそのパランパラの継承者を意味します。パラマグルであるシャラート・ジョイス師(1971-2024年)は祖父でありアシュタンガヨガを考案したシュリ・K・パタビジョイス師(1915-2009年)の元で長年に渡って学び、シュリ・K・パタビジョイス師はその師であるシュリ・T・クリシュナマチャリヤ師(1888-1989年)から学び、シュリ・T・クリシュナマチャリヤ師もまたその師であるラーマモーハン・ブラフマチャリア師に学び、、、大きな川が脈々と流れ続ける様に師と弟子の間で何千年にも渡りヨガは受け継がれています。本来、ヨガはこのパランパラを通してのみ伝えられます。